みなさんお元気でしたか?
3ヶ月も放置してしまいました。
管理人の浅野です。
突然ですが、宣言です。
「emitai」を再起動します!
再起動って言われても・・・そもそも「emitai」てなんやねん?っていうアナタ。
説明しましょう。
「emtiai」とは「EXFA」やるより以前、私浅野が最初に立ち上げたTシャツレーベルです。
名前の由来は漫画「B・B」の主人公「高樹 翎」の異名「雷神(エミタイ)」から。
たしかセネガル語だったはずです。
大手セレクトショップに卸してたりして威勢良くやってたんですが、鼻息荒く2003年に英国進出を試みたことろ豪快に撃沈。
そうこうしてるうちにその頃に始めたEXFAが好調で忙しくなっちゃったんでそっちにかかりきりになって開店休業状態になってしまってたんでした。はい。
で、今回EXFAにおさまりきらないTシャツができたので再起動させることにしました。
そしてその記念すべき第一弾として放たれるのがコチラ!
「ちびくろ・САМБО(サンボ)」Tシャツです!
http://emitai.shop/jp/
ジャカジャン!
・・・・
まぁ、その、アレですわ。いわゆる。
でもサンボじゃないよ!САМБО(サンボ)ですから!
ロシアの格闘技の方!
こっちこっち!↓
サンボ(露: самбо)はソビエト連邦で開発された格闘技。ソビエト連邦においては、軍隊格闘術としても発展した。
Самбоはロシア語で、самооборона без оружия(samooborona bez oruzhiya、「武器を持たない自己防衛」の意)の省略であると言われている。つまり、広義では護身術のことである。
だから大丈夫!(キッパリ!)<何が?
さて、このこの「ちびくろ・САМБО(サンボ)」Tシャツですが、実は構想はかなり前から温めてきたもので、アキレス腱固めのモチーフは中学生の時の自分がTシャツ屋なんかやってるルーツともいえるある出来事と関係あるものなんです。
その出来事とは・・・
30年くらい前のある日のこと、中学一年生だった浅野少年は授業の終わった美術室の準備室であるものを見つけます。
それは一片の木片にプロレスのイラストが描かれたものでした。
※実物
多分美術の課題とはまったく関係なく描かれたであろうハゲのおっさんがタイガーマスクっぽいレスラーに技らしきものをかけてるこのイラスト。
なんじゃこりゃ?というのが最初の感想でした。
「レスラーは誰と誰?」
「かけてるのはなんて技?」
「どこの団体?」
「てか誰がどうしてこんなの描いた?」
とにかく???のオンパレード。
当時はまだプロレス見始めた時期で、全日しかちゃんと見たことなかった(新日は広島から飛んでくる電波の状態が良いと見える)ような状態でしたし。
この木片に妙に心を惹かれた少年はそれを持って帰ります(勝手に)。
そして後日、近所の本屋で開いたプロレス雑誌で、少年はそのレスラー達がだれだったか知ることになるのです。
レスラーの名は藤原喜明とスーパータイガー。
UWF(旧UWF)という団体のレスラー達でした。
しかもスーパータイガーの方は元タイガーマスクの人(佐山聡)だというではないですか。
(ちなみにイラストのモチーフは腕折事件として有名な1985年1月16日に行われた旧UWFの試合、藤原喜明vsスーパータイガーのアキレス腱固めのシーンです。この試合のことだけでもいっぱい言いたいことがあるんですが、今回は割愛)
地方の少年が知らないのも当然で、UWFはテレビ放映がない団体でした。
少年はどこかアンダーグランドの匂いがするその団体が気を惹かれつつもしばらく時は流れます。
しかし、それから間もなくUWFの試合を目にすることになります。
UWFが経営難のため自主興行ができなくなり、新日に戻ってきたおかげで新日の中継で見られることになったのです。
広島から飛んでくる粗い映像の新日の中継で初めて見たUWFの試合に少年は衝撃を受けます。
UWFの試合、それは見たことがないプロレスでした。
キックとスープレックス、そして関節技を主体とした格闘技色の強いスタイル。
そしてそれはアホな中一男子に見事に突き刺さり、その後の人生を大きく脱線させていくことになるのです。
どんだけ脱線したかって、ちょっと思い出すだけでもUWF入団目指して部活中に野球の練習せずに毎日レスラーになるトレーニングしてコンダラやタイヤ引っ張りまくったり(副産物として鈍足だったのが足むっちゃ早くなりました)・・・
福岡での大学時代に博多大会で太宰府天満宮に観光に来たリングス一行に押し掛けて一緒に写真撮ってもらったり・・・
※握手を求めたら腕を極めてくれたサービス過剰なヴォルク・ハン
大学の卒業旅行でリングスジャパンと行くリングスオランダツアーに行ったり・・・
※赤丸が浅野
その他数え上げればキリがないほど色々・・・
まぁこんなアホなTシャツずっとつくってることが一番の脱線なのかも。
さて、プロレスによって人生を大きく脱線したわけなんですが、
その原因となったこのイラストを描いた人が、意外にも近くにいたことが判明します。
実は浅野少年、軟式野球部だったんですが、一つ上にやっさん(本名忘れた)っていうプロレス好きの先輩がいました。
ある日少年が部活に行くと練習前にやっさんが他の先輩とキックスタイルのプロレスごっこしていました。
しかも野球のストッキングに何か貼ってあります。
なんでしょう?よく見ると「UWF」って切り抜いた紙・・・
ってそれ、UWFのレガースやないかーい!
※イメージ画
素晴らしい!なんというバカセンス!天才です。
ストッキングをレガースに。
素晴らしい見立てです。
そのセンスに稲妻!(健吾風)のような衝撃を受けると同時にビビッときました。
あのイラストを描いたのはこの人だと。
校内広しといえどプロレス好きで、しかも絵がうまい(やっさんが絵がうまいのは練習中に落書きとかしてるの見て知ってました)とくればこの人しかいません。
日本刀のスーパーブランドである「正宗」は銘入りのものはほとんどないのですが、そのあまりの見事さにもうこんな凄いの正宗しかつくれんしってことで正宗作となっているそうです。
あのイラストもまさしくそんな感じ。もうやっさんしか描けないし、だいたい描く人おらんし。
それ以来、心の中でひっそりとやっさんをリスペクトし続けていました。
今何やってるんだろうなぁ、やっさん。
実は自分が今やってることって、この経験が元になってまして。
Tシャツつくって売ってるのも、やっさんが描いて置いてあったの木片に自分が勝手にビビッと来て持って帰った経験が根っこにあって、共感してくれる人探して怪電波発し続けてるっていうか。
自分の人生の転機になるような出来事だったんです、美術室にあったあのイラストとの出会いって。
・・・なんだかいろいろ思い出してしみじみしちゃいました。
あ、そうだ!
ちなみにバックプリントはこんな感じです!
ジャカジャン!
実はこれもモデルがいます!
それがコチラ!
ジャカジャン!
・・・・
ってかまた佐山なんかい!行き着くところ。
これはかの有名なサンボの入門書、ビクトル古賀監修、佐山聡技術協力の「これはサンボだ!」からの一カット。
バカ男子なら一家に一冊。マストアイテムです。
いつか自分の制作の原点になったあのイラストをモチーフになんかつくりたいと思っていたところに、この本のおかげでСАМБО(サンボ)が降りてきて、うっかりサンボとあわさりケミストリー。
構想から20数年。今回ようやく形にすることができました。
甘酸っぱい青春をたっぷりぶち込んで間違った情熱を混ぜてぐるぐるかきまわしてできたのがこの「ちびくろ・САМБО(サンボ)」Tシャツなんです。
自分が美術室であのイラストにビビッと来たように、これを見た誰かにもビビッと来てくれたら・・・
こんなに嬉しいことはありません。
そんでもって大事なことなんでもう一回言っておきます!
「ちびくろ・САМБО(サンボ)」Tシャツはこちらで販売中です!
http://emitai.shop/jp/
ま、ネタがネタなんでちゃっちゃと売り切っちゃってトンズラこきたいと思ってます!
よろしくお願いしまーす!